山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。
土曜日は休診でご迷惑をおかけしました(・_・;
金曜日の診療後から移動して、広島での学会に参加してきました。
以前は2年に1度開催されていた、全国の支部からの代表者が症例報告を行う合同例会というもので
その発表を評価され順位が決まるという、一種の大会のようなものなのですが。
新型コロナのこともあって、4年ぶりの開催になりました。
自分が所属している支部の代表者はもちろんですが
勉強会や以前に参加したコースなどで知り合った先生方が各地の代表で発表者として参加されており
知っている方々の発表している姿を見れて、自分も頑張らねばと思わされました。
ただ、その大会のために仕事をやっているわけではないので
自分ができる治療をしっかりすること
患者さんが望むなら高いレベルの治療や審美的な治療を行うことができるように頑張っていきたいと思います。
今回は当院に導入したセレック治療について
この二つの機械ですが
片方は口腔内スキャナーと言われるものです。
被せ物などを作る際、印象と言われる粘土のようなもので型取りをしますが
その代わりにカメラで撮影をして型取りを行います。
このメリットは、型取りで嘔吐がつきやすい方、顎関節症などでしばらく口を開けたままになるのが辛い方など
そのような方にはカメラ撮影なので途中で休憩などをしながら型取りが可能で、時間も短くすみます。
また、型取り用の印象材や、模型を作成するためにその型取りしたものに石膏を流すのですが
材料と工程が多いためにそれらの変形が少しづつ積み重なって誤差が大きくなってしまいます。
それが口腔内スキャナーによる作成であれば、型取りに材料を使わずに済むのと
石膏による模型の作成なども必要がなくなるため誤差が少なくなるというデータもあります。
そして、もう1つの機械がミリングマシーンと言われる
カメラで読み取ったデータから、被せ物などを作製する機械になります。
この2つの機械が院内にあるとどうなるか??
最短で、当日にスキャナーで型取り、すぐにデータから被せ物の設計を行い
もう1つのミリングマシーンで削り出しを行える
そうすると、条件次第で「ワンデイトリートメント」と呼ばれる即日修復治療が可能となり
最短で当日に被せ物などを作って装着することが可能です。
(本数や治療方法などによりますが、休憩を挟みながら2時間程度でこれらの修復できます。)
虫歯などで歯を削った当日に被せ物が入るメリットとして
被せ物ができるまでの期間、削った部位を仮のフタなどで覆いますが
やはり歯が汚染されてしまったりします。
また、忙しい方などは時間短縮にもつながります。
ただ、この即日修復は現在のところ保険治療では不可能なので、あくまで自由診療(保険適応外)のみになります。
この方は銀歯が気になって外すことになりましたが
汚れがつきにくく、金属アレルギーなどの心配もなくて身体に優しいセラミックを希望されたので
金属を外して、内部の虫歯を除去した後に痛みが出にくいようにレジンという材料で削った歯の表面を保護し
スキャナーで型取り
ミリングマシーンでセラミックを削り出して装着しました。
色付けなどは希望されなかったため単色になっていますが
これに色をつけることも可能です。
審美的にこだわられる場合は技工所にお願いしないと難しい場合もあるので、通常通りに日数がかかりますが(^◇^;)
当院では少し前に国に申請を出して補助金の交付決定を受けてこの機械を導入しました。
導入後は検証や練習を繰り返し、問題なく患者さんに使用できるようにトレーニングし
また、セラミックは焼成と言われる焼く作業で硬さなどを増すことが可能ですが
その機械も導入して、セラミックの焼成や色付けなどにも対応できるようにしております。
このように当日は少し時間をいただきますが、身体に優しいセラミックが最短で即日修復が可能になるシステムを導入しておりますので
ご興味のある方は院長、スタッフにお気軽にご相談ください!!