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治療院長

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

当院が採用している予約制の診療についてのお話

時々、どうして予約制なのか?と言われることがあります。

予約せずに何かあった時や気が向いた時、体調の良し悪しがあるから当日にならないとわからない、予約をしたくない,と様々な理由があったり

以前通っていた歯科医院が予約制でなく、何かあった時に来てくださいと言われていた方も多く予約制に慣れてない方もおられたりしますが…

当院は予約制で、診療についてはしっかり時間を確保し、できるだけお待たせしないように診療をしています。

急な痛みなどの急患対応はできるだけさせて頂きますが、あくまで応急処置が中心になり治療については予約を取って次回以降になります。

定期受診について

何かあって来られた時は状態がかなり悪化しているので、当院は定期的な受診をオススメしています( ´ ▽ ` )ノ

今まで虫歯の治療や歯周病の治療などをしたことがなくて、歯医者さんでも問題ないと言われた方は別ですが。

虫歯や歯周病は全て感染症で、皆さんのお口の中に細菌が存在していて悪さをするものです。

なので、その細菌が口の中から居なくならない限り、1度でも治療などをしたことがあるなら感染している証拠なのでまた悪くなる可能性は高いです。

現在の歯科医療では細菌を完全に無くすことはできないため、数を減らすことを目的にしています。

定期的に細菌数を減らし、普段のケアでそれをできるだけ維持していく

仮に悪化しても早めにそれを発見して、治療をすれば重症化を防げるという考え方になります。

 

予防医療

以前は予防というのは病気にならないようにするものなので、病気でなければ保険での診療はできないというのがありました(~_~;)

ただ、今はお口の健康が全身の健康につながることがわかってきたり、歯周病は高血圧症や糖尿病などのような慢性疾患で完全に治癒することは難しい(歯周病菌を完全に除去することはできない)ことがわかっており

国の方もそういった観点から、保険診療内でも予防的な治療も可能になってきています。

初期の虫歯の進行予防のためのフッ素や、歯周病の方は定期的に歯科医療従事者のプロが行うサポート治療を行うことが可能になっています。

なので、最近の歯科医院では定期受診のオススメをしているところがほとんどだと思います。

当院も、患者さんの歯周ポケットや虫歯のなりやすさ、銀歯など過去の治療の数などのお口の状態、ご自身での磨け具合などを考慮しながらその方に合った期間をお伝えしてご予約をオススメしております。

何度も治療されて銀歯などの治療が多い方、歯周病などが悪化している方、歯を失って入れ歯が入っている方、歯並びなどの問題で磨き残しが多い方などは長期的にみて歯を失う可能性が高いため短めの期間をオススメしています。

ただ、通っているから悪くならないものではありません。

毎日病院に行ってても癌などの病気にはなりますし

知識や気をつけていても悪化もします(お医者さんが病気や癌などにならないこともありませんよね^^;)

高血圧なども定期的に通っていてもお薬を処方されるだけで、生活習慣などを変えたりするしかないのと一緒で

普段の生活習慣、特に歯科領域は普段の歯磨きなどの口腔ケアが大切になります。

その知識や技術を持っている歯医者さんや歯科衛生士さんでさえ、虫歯や歯周病で治療することは珍しくありません。

自分でできることは限界があるので、他社のプロの目や技術、医療機器がどうしても必要になってきます。

 

なぜ当院が完全予約制をしているか

上記のようなことから、当院では定期的な受診で悪化を防いだり、早期発見に努めています。

予防的な治療というのは、治療内容がある程度決まっていますし

国家資格のある歯科衛生士さんは歯周病の治療を行うことができるため、歯科衛生士さんの時間を確保し

しっかり準備をして皆さんの診療にあたれるようにするためです。

 

完全予約制の治療について

歯科医師が行う治療も内容によっては事前準備が大切になります。

病名は同じ虫歯でも、大きさや治療部位によって治療内容が変わりますし

神経のある無し、神経をとるのか保存をするのかで準備や診療時間をどれだけ確保するのかも変わります。

もし予約制でなく空いた時間に治療する場合、時間があればできる処置が時間がないためにできなくなったりするので

時間に治療内容を合わせることになって、保存できる可能性のある歯でも神経を取ったり抜歯になるかもしれません。

以前は痛みがあればあらかじめ神経を取ると内容を決めて治療される歯科医院も多かったようですが

今は痛みがあっても、神経の状態を拡大して見て神経が残せるか残せないかを考えたりすることもできる時代です。

時間がないから短い時間でできることに合わせて行う治療と実際の状態に合わせて柔軟に治療方法を変えていく治療

どちらを選択されるかは患者さんが決められることですが

当院は後者の考えで、時間がかかっても自分の歯を大切にしたいと思って頂ける患者さんのために

難しい治療の場合はどちらでもいけるような時間をしっかり確保して診療に当たっています。

ただ、長い時間は何度も確保は難しいので、予約を何度もキャンセルされる場合は治療時間の確保が難しくなることはご理解ください。

 

治療例(虫歯治療での神経の温存)

神経に近い大きな虫歯 術後(歯髄温存後)

例として上の写真の左側、赤の部分が虫歯で大きく歯が溶けている場所

緑の部分が神経の入っている歯髄と言われる部位ですが

赤い部分がほぼ緑の部分と重なっています。

レントゲンで写る虫歯の部分は完全に穴が空いたり溶けた部分なので、実際の虫歯はこれよりも広がっています(゚o゚;;

なので、確実に神経が出ると予測されますが。

初めから神経を取るつもりであれば、麻酔が効いたら歯を大きく削っていくだけなのやや短い時間で処置が可能です。

これを神経が残せる可能性を考えて、丁寧に虫歯部分だけを除去して残せるかを確認する場合

神経を除去すると決めて治療するより、歯をできるだけ削らないようにしたり神経を残す処置で時間がすごくかかります。

当院ではできるだけ神経を残したいと思って治療をしているので、神経を残す予定で準備しながら残せなかった時の準備も同時にしており

どちらになるかその場での判断になります。

右の写真が術後のレントゲンですが

青い部分に上に見える白いものが神経を残すための薬をつめたもので

その上をさらにレジンという材料で覆って、できるだけ感染から防ぐように、痛みが出ないように処置をした後になります。

 

術前のレントゲン写真を見て

神経をとると判断しても、治療としたら決して間違いではありませんし、多くの歯科医師の先生がそちらを判断するかもしれません。

ただ、当院では自分や家族が受けても良い治療を本気でしたいと思っており

今までも神経を残す処置を続けてきて、薬剤などや治療方法などもどんどん改良しています。

なので、上手くいかない可能性もありますが、当院では時間をかけて神経を保存することを選択しました。

このように虫歯でも先生や医院の考え方で、治療内容や結果は大きく変わります。

(どちらも間違いではなく、あくまで歯科医師や患者さんの考えや判断、知識や設備面での違いなどで変わるものです)

 

キャンセルが続く方、当院の予約制を受け入れてもらえない場合について

他の患者さんでその時間を希望された方を断って、診療時間を確保しておりますので

当日キャンセル(どうしても仕方ない事情がある場合もあるかと思いますが)や無断キャンセルが続く方は

ご予約をお取りできなくなることがあります

(予約が取れないから診療を断る訳ではありませんが、連絡を頂いた当日の空いた時間に診させて頂くなどしかできないことがあります)

当院でも、開業直後から来院いただいている患者さんで当日の体調次第で受診できるかわからないから予約はできないと言われる方がおられます。

その方には、当日に電話を頂いて、当院の空いた時間とその時間でできる診療内容をお伝えして大丈夫であれば診療をさせて頂いています。

予約ができない変わりに確実に診れるかどうかわからないことをご理解頂いた上で予約なしでその場の状況で当院でできる診療をさせて頂くことに納得して頂ければこのような対応をさせて頂くこともあります。

何かしらの理由で予約できない場合や当日の体調が良いから今日対応をして欲しいと言われる場合は

当日の予約の空き状況によってご案内できる場合できない場合があることをご理解ください。

それが難しい場合は。予約制をとっている当院では対応が難しいので予約制でない医院さんでの通院をおすすめしています。

 

できるだけ皆さんにしっかりした診療を行うために採用している予約制なので

当院の考えに賛同頂けますと幸いです。

 

3月からスタッフが産休に入り、予約や会計などでご迷惑をおかけしております。

なるべく来院頂く皆さんにご迷惑をおかけしないように頑張ります。

 

当院ではスタッフを募集しております。

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見学もできますので、ご興味がある方はお気軽にご相談ください!!

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