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治療院長

山口県宇部市の歯科医院「歯科・沖田オフィス」院長の沖田です。

 

今日は休診日でしたが、以前から依頼を受けていたため

出張オペに行ってきました。

詳しい出張オペの内容はまた別の機会にでも書きたいと思っていますが。

当院よりインプラントのオペが沢山ある医院でも、されていないようなオペの依頼を受けることがあります。

大学病院、総合病院で勤務をしていたので口腔外科を学んではいますが

口腔外科だけを専門で学びたいと思って打ち込んできた訳でもないので

神の手のような手術ができる訳でもなく、自分ができる範囲の外科手術しか対応はできないのですが…。

少しでも治療できる範囲を増やすべく、経験だけに頼らずセミナー参加等で努力をしております。

 

医療には絶対の成功はないので

自分の力を過信せず、それでも依頼されて受けた場合は精一杯できるだけのことをさせて頂くように心がけています。

年齢のせいか休みに出張オペも体力的にしんどい気もするので、いつまで可能かわかりませんが(^◇^;)

自分の技術や知識が誰かの役に立つなら、できる範囲でこれからも頑張っていきたいと思います。

 

 

今回はセラミック治療の前後です。

上の写真が術前の状態ですが

前歯の間にモノが詰まるので箸などで取っていたら前歯が開いてきてしまったそうです。

歯石なども沢山ついているので、歯石の除去など歯周病の治療が必要ですが

この見た目をどうしていくか

歯が動いてしまったということなので、元の位置に変えていくのは矯正治療が第一選択と考えます。

ただ、歯の大きさと空間の大きさから、元から歯と歯が空いていた可能性も高いので矯正治療だけで済むかは検討が必要です。

そのことを説明させて頂きましたが、残念ながら年齢的に矯正治療は受け入れて頂けず。

早くこの隙間を埋めて欲しいとの希望で、補綴治療と言われるセラミックの被せ物で対応しました。

こちらが被せた後の写真です。

なんとか工夫しながら神経を残して被せることができました^ ^

前歯が大きくなってしまいましたが、隙間がなくなって喜んで頂けました。

(治療中に仮歯で歯の大きさなどは確認しており、了承を頂いて最終的な治療をしております)

 

しばらく来院が途絶えてしまい心配しておりましたが

5年後に突然連絡があって来院された時の写真です。

前歯は欠けたりする事もなく、しっかり維持されており一安心しました(^^)

 

本来なら矯正治療を組み合わせることができたら、詰め物やベニアと言われる歯の表面にセラミックを貼り付けるだけでよかったかもしれず

大きく歯を削る必要もなかったかもしれませんし

もしかしたら矯正治療だけで隙間が埋まれば歯を削る必要すらなかったかもしれません。

理想的な治療ではありませんが、5年経っても問題なく維持されているので間違った治療ではなかったと考えております。

特に神経を残すことができているのが長く持つ秘訣なので、この治療を行う際に自分なりにこだわった部分であったので

来院されてない期間が長くても維持できていることは本当に嬉しかったです( ^ω^ )

(ただ、来院されてない期間で歯周病の悪化や奥歯の欠けなど問題は多数ありましたが(・・;))

 

事前にこのような説明をさせて頂いて、治療方法を選択して頂いておりますが

歯科医師が理想と思う治療でも、費用や期間の問題などもあって患者さんがそれを選択されるかはわかりません。

当院ではこういったことを事前に考え、ご予算などの事も考えながら治療プランを複数考えて説明させて頂きます。

(資料を取らせて頂かないと治療プランの検討ができないこともあるので、多少の期間が必要になります。)

その際にメリット、デメリットや将来的な予測などもお伝えして

最終的に患者さんに考えて頂いてご自身で選択をして頂くようにしています。

もちろんわからない点は説明させて頂きますが、医療はお試しができないため(一度削った歯は元に戻せません)

正直、いくつか選択肢を説明してもどうして良いかわからないと言われることも多いですが

治療期間や予算、将来的にどうしていきたいかなどを一緒に考えて納得された治療方法を選択して頂きたいと思っています。

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