いよいよ宇部市内でも感染の話が出てしまいました…。
もちろん感染しない行動が一番大切ですが
ここまでくると、ある程度感染することも考えた行動が必要なのかもしれませんね。
感染者やその職場に対して、医療関係者に対する差別的な対応や風評被害などが増えているようです。
歯科も、テレビで感染しやすい環境だということで、SNSでは歯科医療従事者に対して差別的な発言などをされた方が声を上げていました。
自分がされて嫌と思うことは、他の誰かにしていいことでは無いと思いますし。
周りの人や相手に対しての思いやりが持てる人々が作る社会であって欲しいです。
そういえば、たまたま見たニュースの最後の一言で
ある方が、歯科医療従事者に対して、感染の危険がある環境で仕事をしていることに対して感謝の言葉を言われているのをたまたま見て
本当に嬉しい気持ちになりました。
休める状況なら休みたいと思う歯科関係の方も多いと思いますし、都心部では実際に休診されている医院も増えています。
金銭的な余裕や予め融資などの準備をされていた経営者として優秀な院長だと思いますし、一方で経済的な理由から休診できない院長もいると思います。
ただ、現時点では医療機関や診療所に対して休業要請は出ていません。
これは、何か困った症状が出た方に対しての医療を保証するという意味合いもあると思います。
ちゃんと、上から「ああしろ、こうしろ」という明確な指示がない状況では、院長自身が決断するしかないので
休診するのが良い悪いではなく、色んな考えの元でそれぞれの立場に応じて臨機応変に対応するしか無いのかと思います。
当院も、先週から入り口付近に張り紙を貼って、患者さんへのお願いや当院の対応などについて記載させて頂いていますが
現状では可能な限り、できる範囲での診療(一部は縮小)を続ける予定です。
スタッフの健康、世界中で不足するマスクやグローブなどの備品調達、市内の感染状況、国や自治体の要請などなど
日に日に変わる状況に応じて、診療の縮小や診療時間や日にちの変更、休診なども検討していくことになると思います。
できるだけ皆さんにご迷惑をおかけしないよう、何かあれば予約されている皆さんへの直接のご連絡や医院のHPやブログで早めにお知らせさせて頂きます。
その診療に関しても、最近では不要不急の治療はしないようにとの話がよく出ています。
まず治療に関して不要な治療はありません(^◇^;)全て必要だから治療していると全ての医療従事者が言うと思います。
次に不急ですが、痛みや腫れがない状態、定期的な予防治療のようなものは不急となっているように思うのですが
歯科医師の方でも、そのような定期的なメインテナンスは不急と言われている方がいます。
これも難しい問題で、痛みや腫れなどの急性症状がないから後回しで良いかというと、内容によってはあとで大問題が出ることが
根っこの中の治療などで、簡易的な仮蓋の場合は時間と共にせっかく減らした細菌が増えてしまう、中が空洞で硬い物が当たると歯が割れたり、歯が動いてしまう
普段から痛みや腫れが無くなったからと、根っこの治療を中断して放置していると歯を失うことになると説明されている医院も沢山あると思います。
また、親知らずも、タイミングを逃すと手前の歯に影響が出て、虫歯や根の部分に穴が空いたりすると最悪手前の歯が抜歯になってしまう可能性も
病院歯科時代、かかりつけ歯科で親知らずを抜かずに様子をみましょうと言われ、そのままにしていたら痛みが出てきて、骨が大きくなくなっていたり
手前の歯が保存できないくらい穴が空いたり骨がなくなって動揺している方を沢山見ました。
抜かないなら、掃除ができないような横向きの歯などは定期的にチェックしたり、患者さん自身で掃除できない場所は歯科医院で掃除するとか
歯科医院でちゃんと説明したり定期的に見ておけば、腫れたり、親知らず以外の歯を抜かなくて済んだのでは?と思うことが多々ありました。
定期的な予防治療も、重度の歯周病を外科的な治療までしてなんとか改善していたり、重度に悪化させないようにギリギリの状態で維持している場合
自身での清掃状態が悪かったり病気で上手く磨けない方、歯を沢山失ってしまっている方などは油断すればまたすぐに歯を失ってしまうことがあります。
長々と書いてしまいましたが
患者さんの口腔内の状態は皆さんそれぞれで違うので、それに合わせた対応が必要で一概に不急とは言えないと思っています。
それを一概に不急な治療と言われる方は、ちゃんとその患者さん一人一人のお口の中を見て考えておられるのかと思うことも。
若い方で歯周病がないか軽度で、虫歯もないか小さなもので悪化しないように清掃できる、顎関節に症状がなく、親知らずがないか綺麗に生えて清掃できる方
そういった方は何の問題もなく、いつ落ち着くか分からないコロナ問題が落ち着くまで何の心配もないでしょうが( ̄▽ ̄;)
この状況がいつ収束するか分からない状態でいつまで放置して良いか、未来は誰にもわからない
だから、歯科医師は将来を見越して治療計画を考える必要があります。
もちろん、感染を広げないためにという考えはよくわかるので、できるだけ治療をしないというのもとても良くわかります。
おそらく、立場や考え方の違いでどちらが正しいとか悪いとか正解のない問題だと思うのですが。
不要不急の治療は控えてくださいという言葉は、将来的な問題を伴う可能性もある、いわゆる自己責任でという意味もあると思います。
これは治療をキャンセルされる患者さん側だけのことではなく
治療をする側も、後で患者さんが歯を失ったりなどの責任が取れないような事態を招きかねないということを考える必要もあるのかと思います。
そうは言っても、外出自粛要請が出ていて感染が心配でしょうし、医院側も休診するしかない状況に追い込まれる可能性も十分にあるので
治療を中断した場合は、いつも以上に自分自身での歯磨きやうがい、口腔ケア関連の商品だどを利用して状態を悪くしないようにして頂けたらと思います。
最後に当院からのお知らせですが
先週からスタッフが体調を崩してお休みしています(コロナウィルス感染ではないのでご安心を^^;)
体調が戻れば復帰されると思いますが、ウィルスで大変な状況なので体調次第では無理せずお休みが長くなるかもしれません。
スタッフ数が少なくてご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
新しく入ってくれた新人歯科衛生士さんは、周りの状況を見て気が付いたことに対して行動してくれる素晴らしい方です。
うちのスタッフさんはみんな自主的に考えて動いてくれて、頼りない院長を助けてくれているのですが
そんな中に、若いのに今いるスタッフたちと同じように考えて動ける方が入ってくれたのは、当院の最近の数少ない明るい話題です( ̄▽ ̄)
歯科界では、NHKの朝ドラ「エール」で歯科医師グループのGReeeeNさんが主題歌を担当していたり
歯科が色々と言われる中で、歯科とは違う世界でも歯科医師が頑張っているのは嬉しくて励みになります( ^ω^ )
自分も少しでも誰かの力になれるよう、できることを頑張って参ります!!